くじらをたべよう

Information

This article was written on 17 7月 2011, and is filled under くじらのにゅーす.

Current post is tagged

天涯孤独な鯨の物語

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 天涯孤独な鯨の物語
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
天涯孤独な鯨の物語くじらをたべよう

人間の個性も色々ありますが、鯨のほうも個性が色々あるようです。
個性にも、ありがたがられるものもあれば、ちょっと勘弁して欲しいものもあります。
今回はその、ちょっと勘弁して欲しいほうの意味で個性的な鯨のお話です。

アイキャッチの画像はGIZMODEから引用

僕のような先天性モテナイ症候群でのたうちまわった人間としては、好みの異性に想いが伝わらないというのは、ある意味ニチジョウチャメシゴトで、特に若い頃はその不遇さを呪ったもんです。
でも、そういう気持ちがなくなって「もうどーでもいいや」って思い始めた頃に、なぜか突然結婚して現在にいたるわけですが、今回の話は、鯨でいうところの「先天性モテナイ症候群」とも言えるような個性をもった、とある鯨のお話です。

GIZMODEによると、この世界のどこかに、自分の声が届かないばかりに天涯孤独な鯨が一頭いるそうです。
以下、記事より引用します。

名はジューン、マーガレット、ケイト…といきたいところだけど科学者がつけたのは味も素っ気もない「52Hz」という名前。51.75Hzの周波数でしか鳴けない鯨だからです。
でもまあ、52ヘルツじゃあんまりなんで、ここではアリスと呼ぶことにしましょうか。
アリスは他のヒゲクジラと違う特性を持っており、友だちはひとりもいません。家族も。種族、群れ、ギャングの仲間もいなければ、恋人もいません。
広い海にただ1頭。天涯孤独な鯨です。
アリスにできるのは歌うこだけ。他の鯨と同じように、歌だけはずっとやってきたんですね。
その歌声が確認されたのは1989年、米国立海洋大気圏局(NOAA)の水中聴音器のネットワークが捉えた録音の声が最初でした。以来20年に渡り、ウッズホール海洋研究所の研究員たちがこの水中聴音器で彼女の動きを追跡してきたのです。

上の録音はそれを5倍速にしたものなのですが、お聴きのように5~6秒続く呼び声を2~6回続けざまに発しています…でもこの声は他の鯨にはたぶん聞こえません。なぜって他の鯨は12~25Hzで交信するのに、アリスの歌は51.75Hzだから―。
そう、これがアリスの問題で、他の鯨の耳に声が届かないんですね。いくら話し相手を求めて叫んでも返事はこない…。どの叫びも無視されてしまう。ひとり歌うたびに悲しみは増すばかり。年を経るごとに不満を募らせアリスの声音は絶望を深めていったのです。
どうしてこんなことになるのか? 原因は誰にもわかりません。なぜアリスだけが普通のヒゲクジラと違う道を辿るのか? たぶん彼女(彼でもいいです、性別不詳なので)は種最後の生き残りなのかもしれませんね。突然変異かもしれない。誰にも真相はわかりません。

天涯孤独な鯨の物語(GIZMODE)より引用
※下線部は引用者による。下線部の音声は元記事の音声データを参照のこと。

このような話を聞くと、僕らのような「先天性モテナイ症候群」の人間は思わず感情移入してしまうのですが、この鯨の場合は本当にもどうにもならない境遇にあるわけで、僕のような人間がシンパシーを抱くのはとても失礼なのかも知れないとも思います。
ただ、僕が思うのは、実際は誰でも同じなのだということです。
自分の性格や個性、持っているものを、なんとか組み合わせて生きていくしかないわけで、他の誰かとしりあって、関係を築き、友達や恋人という関係を持つには、やはり自分が「持っているなにか」をつかって頑張るしか無いんですよね。

とりあえず、僕としては、この「アリス」の目の前に、良きパートナーが出現することを祈りたいです。
運もまた、一つの持ち物ですからね!

このサイトへのお問い合わせは、 こちらからメールでお願いいたします。