くじらをたべよう

いろんなくじらやいるかのわだいをぜんぶおいしくいただきます

正和丸(手前)・第七勝丸(奥)
ばんがいへん

太地町に行ってきた(終)

さて、一連の記事も、とうとう最後になりました。
最後は、思ったことや雑多なことをダラダラと書いておこうと思います。

僕とザ・コーヴと太地町

まずは、僕が太地町を知ったきっかけの話から。
ちょっと記憶が曖昧なのですが、僕が太地町のことを知ったのは、ごく最近の話で、岩谷さんのブログ「RedFox」で書かれていた、「太地町に郵送された「ザ・コーヴ」の日本語吹き替え版とは」という記事で書かれている事件の頃だったと思います。
もともと僕は、南極海の調査捕鯨で行われているシーシェパードのハラスメントについて、その年の初めあたりから考えていたのですが、その出来事のあまりの衝撃に、Twitterの#thecoveタグや#taijiタグのツイートを読んでは一喜一憂しているような、そんな時期の話でした。
その後で関口雄祐さん「イルカを食べちゃダメですか?」を読んで、太地町のことに興味を持つようになりました。
次に、「煙る鯨影」という本を読んで、現在の小型沿岸捕鯨について知り、和田などの他の捕鯨地の話を知るようになりました。

正和丸(手前)・第七勝丸(奥)
正和丸(手前)・第七勝丸(奥)

この写真の奥の船、第七勝丸という船と、その船の乗組員が太地、和田、釧路と3つの漁場で鯨を追う姿を描いたノンフィクション作品なのですが、この本を読んで、多くの人が知らないこの小さな捕鯨のことをもっと知りたいなと、そんなふうに思ったわけです。
それからザ・コーヴを自分なりに見ようと思って、セリフを全部書きだしてみたり、何度も繰り返してみてみたのですが、その時から「どうしてこの映画は、赤い入江の話だけが記憶に残ってしまうのだろう?」という、疑問というか、違和感というか、そんなことが頭に引っかかっていて、いつかこの町に行ってみたいなと、そんなふうに思っていました。

今回、太地町に行くことになった、直接のきっかけは?

昨年から、2012年にの春頃に、一度夫婦で太地町に行こうとは思っていたのですが、嫁さんの精神状況がなかなか回復せず、また、いろいろと知りたいことがあったので、「暖かくなったらとりあえず一人ででも太地町に行って、誰か知り合いをひとりでもつくろう」と、そんなことを思っていたのですが、どうせ行くならイルカを食べたいなと、そんなことも考えていたわけです。
太地町で捕れるゴンドウクジラは一度干物を食べたので「次こそはイルカを!」と思っていたのですが、イルカの漁期は2月いっぱいまで。
「ならもう、とりあえずイルカ食べにだけでも行ってこよう!」みたいな感じで、電車のチケットや白鯨に予約を入れました。
調べ物とか、そんなものは、イルカの刺身の前には無力だったようです…。

太地町に行ってどう思ったか?

すごく楽しかったです。
楽しすぎて、時間が全然足りなかったです。
刺身も美味しかったし、イルカは食べられませんでしたが、ゴンド干しやハナゴンドウのウデモノや尾羽をたべられました。
でも、何よりも「気分がいい」んですね。
どれくらい気分が良かったかというと、愛知県に帰ってきて、数日後には、不動産のサイトで太地町周辺の賃貸アパートを探していた自分がいたくらい。
今住んでいる場所は、それなりに便利だから不自由なことはないんですが、ここに住んでいてはあの気分にはなれないなと。そんなふうに思いました。
旅先だからよく見えたのかもしれませんが……、まあそれは次に行った時に考えることにします。

ネタばらしだとか……。

まあ、当日に僕のツイートを見ていた人は知っていると思いますが、今回の一連の記事は時系列的には嘘ばかりです。
まず、初日は紀伊勝浦の駅でTAIJI WALKERさんの知人の方が待っていてくださって、紀伊勝浦の駅からくじらの博物館まで直接来ることが出来ました(しかも驚くような演出付きでw)。この方には何度もお世話になり、雨の中を濡れずに移動することが出来ました。本当にありがとうございました。

また、翌日はshibuya thunemituさんがわざわざ遠くから来てくださって(しかもレンタカーまで借りてくださって!)僕と一緒に梶取崎や燈明崎の方まで連れていってくれました(ここは遠い上に高いところなので、どうやっていこうか真面目に悩んでいたところでした)。
彼には勝浦でシャルモントの場所も教えてもらいました。いつか泊まってみたいですね、シャルモントw

また、ある方から「朝方、漁港にコーヴガーディアンズがいる」という話を伺って、最初は行くつもりなかった(本当に森浦のサークルKに行くつもりだった)んですが、結局戻ってきて漁港の方に行ったのは本当です。
最近のコーヴガーディアンズは、漁港での活動よりも、周辺の加工場をのぞき見したり、関係者をストーキングするのが活動のメインになっていると聞きます。
こういう連中が、一刻も早く日本中から消えて欲しいと、切に願います。

レンタサイクルは、マジで便利です。超おすすめです。
でも、中の人が本当に丁寧に教えてくださるので、気の短い人は要注意かもw

一つ残念なことは、もっと刺身とか鯨ベーコンとか、たくさん食べてくるんだったなーと。
今度はちゃんとお金をためて、がっつり遊んで食べて、楽しみに行きたいと思います!

そうそう、実は使っていない写真がまだまだ沢山あるので、それは別の機会に何かの形で公開しますw
あと、普通の旅行の話になってしまって申し訳ありませんね。
今度行ったときは、もっと別の面白い話でも書きたいと思います。
とりあえず、こんな感じで、今回の話は終わりです。
今回の旅にご協力くださった皆様、ありがとうございます!
お付き合い下さいまして、ありがとうございました!!