くじらをたべよう

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湯かけ鯨
くじらのおりょうり

正月鯨、いただきましたか?

湯かけ鯨
湯かけ鯨は、是非一度食べていただきたいです。

あけましておめでとうございます。皆さんは、正月鯨という習慣をご存知ですか?


アイキャッチの画像は
日野商店の楽天サイトより借用。

みなさん、お久しぶりです。これから再びポツポツと更新をしていこうかと思います。
更新再開が偶然にもお正月ということで、是非触れておきたいのが「正月鯨」という習慣についてです。
これは、長崎の方の習慣で、お正月にクジラのような大きなものを食べることで、今年がいい年になるように願をかけるといいますか、そんな気持ちを込めた習慣なのだそうです。
昨今では新聞で、「鯨肉が余っている!」なんて紹介されていますが、実際にはお正月の長崎県の鯨肉加工品の消費の多さから考えると、余っているなんて言えない状況だったりするそうです。
他にも北海道や東北、北陸の方ではくじら汁を飲む習慣があったりするそうです。
くじら汁はその昔、仕事納めの日に飲まれていたようで、こんな俳句があったりします。

江戸中で 五六匹喰う 十三日

仕事納めの12月13日には、江戸中で5・6頭の鯨が消費されていたという内容の俳句なのですが、今から考えると六頭程度ならそれ程多くもないと思いますが、当時の捕鯨は本当に命がけの仕事でしたから、とても貴重な食料だったことが想像できます。
これは私見なのですが、そういった鯨漁師たちの鯨に立ち向かうことができる勇気や健やかな体にあやかるために、鯨を食べたのかも知れないなと、そんなふうにも感じられました。

で、我が家もそれにあやかろうと、早速正月鯨をいただきました。
実は、以前に紹介した「鯨友の会」に入会した際に頂いた品物を、正月までとっておいたんですね。
内容はと言いますと、「尾の身(一番高価だと言われている部位)」と「赤肉(刺身にしても竜田揚げにしてもOK)」と「湯かけ鯨」でした。
この湯かけ鯨という食べ物を僕は知らなかったのですが、感じとしては畝と皮の部分をさっぱりと加工したもののようで、これがなかなか美味しかったんです。
そのまま食べてもしっとりとした脂の感じと、薄い塩気がマッチして、そこに若干の鯨の風味がいいアクセントになっています。
ベーコンや鯨肉の臭みが苦手な人でも、これなら美味しく食べられると思います。
あと、こちらの日野商店さんの湯かけ鯨に付いている「かけ酢」をつけて食べると、また別の味わいが楽しめて、更に臭みがなくなります。
純粋に食感を楽しみたい方は、かけ酢をつけるといいかも知れませんね。

鯨肉はなかなか値段が下がらないので、いつも食べるわけにはいかないかも知れませんが、お正月にちょっとした願かけのつもりで、湯かけ鯨をつまんでみるというのも、僕はアリなんじゃないかなと思ったりします。
今年はちょっと遅くなってしまいましたが、来年まで、もしこの話を覚えていましたら、ぜひ正月鯨を頂いてみてください。