くじらをたべよう

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くじらのあいてむ

シーシェパードはアイスランドでは鼻つまみです(笑)

少々前の話になりますが、アイスランドでかなりぶっ飛んだ映画が制作されました。
キャストの中には、あの「裕木奈江」が加わっていることもあって、とある方面では、ちょっと話題の映画になりました。

アイキャッチの画像は「webDICE」の「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」のインタビュー記事より借用。

その映画とは、「レイキャビック・ホエール・ウォッチング・マサカー」というホラー映画で、捕鯨問題をホラー映画をうまく絡めた、非常に面白い映画(といっても僕は未見なんですが、きっと面白いなという確信はあります!)です。

ホエール・ウォッチング客に逆ギレ!船上は大虐殺の舞台に・・・
世界の三大捕鯨国であるアイスランド、初のホラー映画!

世界に広がった反捕鯨運動により、捕鯨禁止で失業した一家が、ホエール・ウォッチングに訪れる観光客に逆ギレ!総人口約30万人のアイスランドで初めて製作されたホラー映画である本作は、ラース・フォントリアー監督のミュージカル『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でアイスランド出身の歌手ビョークの作詞を行ったことで知られるシオン・シガードソンを脚本家に迎えた強烈なブラックパロディ・ホラー映画である。

『悪魔のいけにえ(原題:テキサス・チェーンソー・マサカー)』レザーフェイス役、 ガンナー・ハンセンとワールドワイドに活躍する女優裕木奈江、まさかの共演!!

タイトルの『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』は、いうまでもなく『テキサス・チェーンソー・マサカー(悪魔のいけにえ)』からタイトルをいただいたものであり、レザーフェイス役でホラー映画界のカリスマとなったアイスランド人俳優、ガンナー・ハンセンが鯨観光船の船長役で出演している。また、『インランド・エンパイア』(デヴィッド・リンチ)や『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド)などに出演し、ますますワールドワイドに活躍する女優、裕木奈江が出演。大殺戮の鯨観光船上で、日本人夫婦のメイド、エンドウを好演!

最初、この映画の話を聞いた時、「きっと何かの冗談だ。そうに違いない」と、僕は思っていました。
だって、あんまりにもブラックすぎるじゃないですか。内容が。
でも、いろんなサイトで情報が徐々に出てくると、「これはちょっと見ないといけないな」って思いました。
もちろん、僕が捕鯨問題に興味を持っているからというのもありますが、それ以上に「この映画、きっと面白いに違いない」という確信があったからです。
その確信は、以下のインタビューからもわかってくると思うんですよ。

──ガーナー・ハンセン演じるペートゥル船長が、シーシェパードの代表ポール・ワトソンとそっくりですが、これは意図されたのですか?

監督:いえ、まったく意図していませんでしたが、確かに良く似ていますね。でもポール・ワトソンはアイスランドでは歓迎されません(笑)。
プロデューサー:彼は鼻つまみ者です(笑)。
監督:『ザ・コーヴ』は日本で公開されたんですか? アイスランドでの公開は『レイキャヴィク~』の1年後ぐらいでした。
プロデューサー:アイスランドでは「ケッ!」ていう反応でしたよ(笑)。

──日本で『ザ・コーヴ』が公開されたときは、社会論争にまで発展しました。お二人は捕鯨船で働いていたこともあると聞きましたが。

プロデューサー:ええ、学生時代、夏休みにアルバイトの1つで。鯨を撃ってました。
監督:僕はないです。
プロデューサー:その時に僕は日本と初めて接しました。なぜならアイスランドで捕獲された鯨はすべて日本に輸出されていたので、港には鯨の品質をチェックする日本人が必ずいたからです。1980年頃のことです。僕は見た目ほど若くはないのです(と笑ってマスクを取るふりをする)。
監督:鯨加工場はお金が稼げて人気の仕事なんです。3ヶ月働けば1年分稼げるので。24時間労働で苛酷ですが。僕も若い頃、働きたかったけど、捕鯨業を営む一家とコネがないと雇ってもらえません。
プロデューサー:いわば季節労働ですね。
監督:昔は今より鯨肉が安かったので、普段からしょっちゅう食べていました。僕が子供の頃は牛肉の10分の1くらいの値段でした。

※下線部は引用者による。

もうね、この二人の発言が痛快なんですよね。
本当はもっと微妙な話のはずなんでしょうけど、それを笑い飛ばすかのように語る彼らがステキなんです。

この映画、絶対面白いと思います。

まだ未見の方は、渋谷アップリンクXにて、8/13(土)~8/19(日)にファイナル上映決定とのことなので、是非劇場まで足を運んでみてください。
僕は……、くっそう、いつか観てみたい!